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完了
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あなたと同じ年齢・学歴・地域・職業の人は、実際のところどのあたりにいるのか。答えるのに足りるだけの統計はどの国も公表していますが、それを実際にやっているものはほとんどありません。答えは、互いに何ひとつ揃っていない11の統計制度から組み立てなければならないからです。

00 / 1つの問いと、11通りの答え方

ミクロデータを公開している国があります。米国のAmerican Community Surveyやカナダの国勢調査パブリックユースファイルは個票を渡してくれるので、どんな切り口でも自分で作れます。その代わり、ダウンロードは数百メガバイトになります。集計表を公開している国もあります。日本の賃金構造基本統計調査、英国のASHE、ドイツ・フランス・イタリア・オランダについてのEurostat「Structure of Earnings Survey」、オーストラリアのEmployee Earnings and Hours、シンガポールの職業別賃金表、韓国のKOSIS。こちらは軽い代わりに、公表側が選んだ切り口にしか答えてくれません。

パイプラインは、その両方を1つの形に揃える必要があります。つまり国ごとに、そして文章として、何を職業とみなすか、何を常用雇用とみなすか、どの年齢階級とどの年齢階級が比較可能かを決めることになります。その作業の誠実な出力は、数字ではなく、出典の付いた分布です。

01 / 1つの給与に3つの数字

額面で止まる比較は、東京の給与とベルリンの給与が同じ数字だと言っていることになります。同じお金ではありません。そこで、どの数字も3通りに読めるようにしています。額面、税と社会保険料の概算を引いた手取り、そして物価で調整した手取りです。国内は地域差指数、国家間は購買力平価を使います。調整には必ず出典を添えています。この種の比較が擁護できなくなるのは、たいてい調整のところだからです。

02 / 計算はブラウザの中にとどまる

入力は年齢、学歴、地域、職業、そして収入です。他人のサーバーに入力するのをためらう組み合わせでしょう。ですからどれも送信しません。パイプラインは加工済みのデータセットを静的ファイルとして配り、ページはその場で計算します。

このプライバシー上の判断には、結果としてプロダクトを良くした副作用が2つありました。データ量の上限が決まること — 切り口は携帯電話まで届く大きさでなければなりません — と、一度開いたあとはオフラインでも動くことです。任意で自分の収入を申告できる部分では、グループの集計を公開するのは10人以上集まってからにしています。自己申告データが申告者を指し示さないために必要なのは、実質そこだけです。

03 / データは静かに古くなる

統計の公表はおおむね年に一度、通知もなくやってきます。そしてデータセットは、現在の値でなくなったあともしばらく自信をもって答え続けます。毎月動くジョブが出典ごとに新しい版を確認し、見つけたらissueを立てます。仕組みとしてはそれだけですが、完成したプロジェクトと放置されただけのプロジェクトを分けるのはこれです。